フランス南部とスペイン北部にまたがるバスクという地方。民族色が色濃い建築、のどかな山の景色の一方で、海と温暖な気候が都市部の若者や富裕層を惹き付ける、注目の場所となっています。知人がこの地に新しく「日本」をテーマにしたレストランと多目的スペースETXE NAMI(エチエナミ)を開店しました。そこで「なにか一緒にやろう」とお誘いいただいたのは去年の夏頃。そしてこの4月実際に行ってまいりました。
持参のスーツケースは2個。早川のお米とお酒のボトル(7本!)、出始めた山菜や乾物など、重量ギリギリまで詰めて出発。飛行機でパリに到着し、そのまま汽車に揺られて6時間。扉が開くとTシャツ姿の、別の友人が迎えに来てくれていました。冬の装備の自分がとても暑苦しく感じます。
道ばたに生える”雑草”と言われる草の中にも食用に適し、薬効のあるものがたくさんあります。パリから地方に移住してからめっきり草博士になった彼女とはそんな草や野の花を摘み、料理に利用するワークショップを行いました。メニューはお花を散らした混ぜごはん、お味噌汁、天ぷらにお浸しなど。ハイキングを楽しんだあと、種類ごとに選り分け、よく洗い、それぞれに適した使い方を一緒に考えて作りはじめました。目にも美味しく春のパワーが満点のごはんが完成。会話も弾み、とてもなごやかな会となりました。
またその後日、レストランの方と協力し、近くの市場で朝に仕入れた新鮮なお魚と野菜の手鞠寿司を提供する会も行いました。
ほどよく脂ののった魚と早川のお米は相性ばっちり。お口にいれたとたんにとろける!!山菜などを使った前菜とお寿司、そしてデザートの酒粕プリンをそれぞれ、お酒と合わせて召し上がっていただきました。お客さんのほころぶ顔がみれて、ホッ。フランスでも和食は大人気ですが、ほんものの日本のお米を食べる機会は滅多になかった筈。さすがは食大国、違いを舌で感じていただけたようです!
(yoyo)
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